歯周病は中高年だけじゃない!20代から始める歯ケア

歯周病という言葉を聞いたことが無い人はいないでしょう。今では数多く歯周病ケアの歯磨き粉のCMを見ますよね。しかし、これらのCMを見ても、どこか中高年向きのイメージを持ちませんか?20代から30代前半の方にとっては、あまり縁の無い話のように思われるかもしれません。
しかし、自覚症状が無いだけで、実際歯周病の危険は潜んでいます。今回は20代から30代前半の方達へ、歯周病ケアの大切さをご紹介します。

歯周病患者の割合

歯周病は心臓病や糖尿病と同じ生活習慣病の一つです。だからといって、中高年の病気ではありません。確かに、歯周病で歯を失う人は、30代後半から増えてきます。20代から30代前半の人は、虫歯で歯を失う人が大半で、歯周病が原因の人は殆どいないのが現状です。
しかし実際は自覚症状が少ないだけで、成人の約8割が歯周病患者だと言われています。
20代から30代前半の人でも、歯周ポケットが4mm程度の軽度歯周炎や、歯周検査(プロービング)を行った際に出血する人の割合は、約7割いると言われています。
これら初期の歯周炎を放っておくと、どうなるのでしょうか。次に進行度合いをご紹介します。

歯周病の進行度合い

進行度合いは、歯周検査において歯周ポケットの深さで確認します。ちなみに健康な歯の人は、歯周ポケットが1~2mmです。

① 歯肉炎 ポケット3mm程度 歯垢が溜まって、歯茎が炎症気味
② 軽度歯周炎 ポケット4mm程度 炎症が強まり、歯を支える骨(歯槽骨)が壊れ始める
③ 中度歯周炎 ポケット6mm程度 歯槽骨が更に破壊され、歯がぐらつき始める
④ 重度歯周炎 ポケット7mm以上 歯槽骨が半分以上破壊され、食事が出来ない程ぐらつく

歯周病が進行すると歯周ポケット深くなり、歯磨きだけでは治らなくなります。出来るだけ初期の段階でケアすることが大切です。

歯周病になる原因

私達が食事をすると、歯に歯垢が溜まります。その歯垢の中には様々な細菌が存在し、歯周炎を起こす細菌もその中に含まれています。現在その原因菌は10種類確認されています。それらは酸素を嫌うため、酸素の少ない歯周ポケットに潜んで、細菌を増やすのです。ですので、歯と歯茎の間に歯ブラシを当てて、磨くことが大切になります。

一方、歯周病は生活習慣病の一種でもあることから、日々のストレスや食生活が原因でもなり易くなります。
また喫煙も歯茎の血行が悪くなり、歯周病の進行を速めてしまいます。現在若い人の喫煙率は減少していますが、20代から30代前半の男性で30%強、女性で10%程度いますので、喫煙されている方は特に気を付けましょう。

働き盛りの今こそ、歯科検診で予防を

20代から30代前半というと、仕事を始めたばかりだったり、仕事の波に乗ってきて何かと忙しい年齢だと思います。特に男性は食生活も乱れ勝ちになります。そしてその乱れが、30代後半からのメタボリックシンドロームへとつながり、更に糖尿病などを引き起こす原因となります。

糖尿病と歯周病には、密接な関係があるのはご存知ですか?
糖尿病患者が歯周病になり易いという報告があります。逆に歯周病患者が糖尿病になり易いという報告もあります。実際、健康な歯の人が糖尿病になる割合と、歯周病患者が糖尿病になる割合を比較すると、歯周病患者の方が2倍以上多いそうです。

20代から30代前半の歯周病初期症状者が7割いることを考えると、自覚症状が無くても歯周検査をすることをお勧めします。
また、日々の歯磨きをしっかりしているつもりでも、歯垢が残っている場合があります。歯垢が溜まったまま2、3日経つと、歯石へと変わります。歯石は歯磨きでは落とせないため、歯医者での除去が必要となります。

仕事が忙しくて、健康診断すらなかなか時間を取れない方もいらっしゃると思いますが、将来持病を抱えないためにも健康診断+歯科検診を行うことをお勧めします。